Honda Silk Worksの始まりは、この繭を作り出す虫「蚕」を育てる養蚕に出会った事からです。
桑の葉をもりもり食べ一心不乱に糸を吐く姿は、とても心に残っており製作の原点です。
養蚕を離れた現在でも国産の繭を使用し糸を挽いています。
素材と工程
座繰り
繭を茹でて木製の道具で糸を挽きます。
手作業でゆっくり挽く座繰りの糸は独特の揺らぎがあり、
私達はその揺らぎや力強さを大切にし作りたい布をイメージしながら繭の数(糸の太さ)を決めます。
紡ぎ
座繰りで挽ききれなかった繭を煮て真綿にします。
それを紡いだ糸は生糸とは異なる柔らかくて温かみのある絹の糸になります。
強く撚りをかけて布に凸凹の表情を出したりもします。
染め
身近に自生する染料となる草や木などを採取して煮出し染める、、。
その行為が好きで大切にしています。
織り
挽いた糸の揺らぎや力強さを生かせる様にデザインし織っています。